福岡県福岡市より茶道具の灰匙をお預かりいたしました。
赤銅の「六方式灰匙」です。高価なものは銀製でできております。
茶道具の買取でもよく見かけるタイプの茶匙です。灰匙は炭点前で灰を蒔くためにも使いますが、
灰型を作るためにも用います。
灰型を綺麗にするために生まれた六方式という灰匙がありまして、六方とは東西南北天地を意味するのだそうです。
例え1本だけ持っていても「南(なん)」のある灰型にしかならないし、 1本欠けても「北(きた)」ない灰型がで
きてしまいます。丸くしたいところは丸く、鋭いところは鋭く、さまざまな灰型造りに対応した唯一の灰匙です。
場所によって灰匙を使い分け、火の起こりやすい灰型を作ることができます。
灰を作りながら銅の灰匙で慣れていき、「良い灰ができたな」と思ったら、南鐐の灰匙にするという方法です
(良い灰には南鐐の重さが丁度良いと言われています)。…だそうです。
茶道具のほかにも骨董品、美術品の買取や鑑定も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。