先日は福岡市東区より煎茶道具の買取依頼があり査定に出かけました。掛軸や鉄瓶、湯沸かしや結界など多数ありお預かりいたしました。この急須は中国紫泥の急須です。紫泥(しでい)とは、常滑焼、万古焼、無名異焼などに代表される無釉陶器です。また、それらの制作に用いられる粘土のことを指すこともあります。中国では、紫砂(器)と呼ばれるます。中国の宜興の土は紫砂と呼ばれているために、紫泥と混同されがちですが、紫砂というのは、宜興で採取されるありとあらゆる土の総合的な呼び名です。つまり、紫砂=宜興の土と解釈するのが妥当です。紫砂と言う言葉に、紫と言う文字が含まれるため、紫泥が極めて頻繁に混同されます。紫砂の急須=紫色と勘違いしている人が大勢いるのも事実です。 紫砂の急須とは、つまり、宜興製の急須を指す言葉で、色は、赤、黄色、緑、クリーム色、オレンジ、赤、茶色、紫と千差万別です。実際、紫砂の中で高い性能を発揮するのは、鉄の純度が非常に高く、粒子が細かい朱泥です。朱泥は原土の状態は黄色〜ベージュ色をしており、低めの酸化炎(1100℃付近)にて焼くことで朱色に呈色します。 骨董品や茶道具の買取は是非、お任せください。お見積りだけでも構いませんのでお問い合わせ宜しくお願い致します。

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