先日は福岡春日市からのご連絡で茶道具一式をお預かりいたしました。この蓋置は十三代中里太郎衛門の絵唐津の作品でした。シンプルな絵付けですがとても存在感のある上品な蓋置です。

蓋置は、茶釜の蓋を置いたり柄杓の合の部分を載せるのに用います。材質は竹や陶磁器、金属でできています。竹製の蓋置は「引切」といわれ、根元が上を向くように竹を切ります。竹の蓋置は炉と風炉どちらにも使用されますが、中節といわれる節が真ん中にあるものが炉用で、天節といわれる上部に節があるものが風炉用です。陶磁器の蓋置では炉と風炉ともに区別なく使われます。棚を使用した点前の際には、最後に飾られるようですが、竹の蓋置は特別な場合を除いて飾ることはしません。絵柄がある蓋置はその時期に応じた使い方をします。火谷香炉(ほやこうろ)、一閑人(いっかんじん)、三つ人形、蟹、さざえ
五徳、三つ葉の七つを「七種の蓋置」といい、金属でも陶磁でもできています。

骨董品の福岡玄燈舎では茶道具を買取致します。お見積りだけでも構いませんのでお問い合わせください。